僕が管理栄養士に興味を持ったのは、スポーツ栄養学という分野に興味を持ったことがきっかけです。
僕は体は弱かったですが、スポーツは好きでした。
きっと、体が弱かった僕をなんとかしようと思って、両親がいろいろ勧めてくれたんだと思います。
・体操教室
・水泳教室
・少林寺拳法
・バドミントン
・陸上競技
など、様々な習い事や部活をさせてもらいました。
でも、やっていて辛いことが多かったです。
通っていた教室では痩せすぎの体型を「もやし」と言われてからイジられていました。
学校や習い事も腹痛で途中で何度もトイレに行くので、サボっていると思われていじめられたこともあります。
バドミントンは3つ下の後輩よりも体力がなく、いつも決められた練習がこなせないことに悩んでいました。
部活動で陸上競技も女子の後輩よりも足が遅く、持久走大会もビリに近かったので、よくバカにされていました。何度もケガをしてまともに練習ができない時期も多かったです。
「結局、僕はスポーツは向いていないんだろうな」と悩んでいた時に、高校の部活動の恩師に『栄養管理を勉強してみてみたらどうだ?』とアドバイスをもらいました。
当時の僕は、スポーツの結果と栄養が関係することなど、全く気にせず食事をしていました。当然「タンパク質」がなんなのかも全く知らない状態です。
そこから、近くの本屋さんに行き、スポーツ栄養学の本を買い、何度も何度も読み込んで、できることを生活に取り入れていきました。
・お菓子とジュースを辞めて、間食にはパンやうどんなどを食べる
・お米と肉を多く食べれるように弁当を工夫してもらうように親にお願いをする
など、できることを毎日必死で継続しました。
すると、徐々にケガする回数が減っていき、コンプレックスだった筋肉がつきにくい体質も改善されて体脂肪率は一桁になり、最終的には、地区予選でいつもビリだった僕が、県大会で入賞。四国大会という大きな大会に出場することができるくらいの結果が出せるようになりました。
栄養管理を取り入れてから、スポーツの結果が良くなった経験を「僕みたいな悩みを持っている方に栄養管理を伝えられるようになりたい」と思い、専門的に栄養学を勉強するために大学に進学しました。最終的には大学院まで進学し、運動と成長ホルモンの関係について論文作成や学会発表を行えるレベルまで知識を得ることができました。